ちまた、ちまたを歩むとも
ちまた、ちまたに散らばへる
秋の光をいかにせむ
たそがれどきのさしぐめる
我が愁をばいかにせむ
捨身に思ふ我が身こそ
びいどろ造りと成りてまし
うすき女の移り香も
今朝の野分に吹き散りて
水は涼しく流れたり
薄荷に似たるうす涙
しゅうじつこうご
萩原 朔太郎
ちまた、ちまたを歩むとも
ちまた、ちまたに散らばへる
秋の光をいかにせむ
たそがれどきのさしぐめる
我が愁をばいかにせむ
捨身に思ふ我が身こそ
びいどろ造りと成りてまし
うすき女の移り香も
今朝の野分に吹き散りて
水は涼しく流れたり
薄荷に似たるうす涙
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「秋日行語──〔ちまた、ちまたを歩むとも〕」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053562_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079