×
えこそ忘れめや
そのくちづけのあとやさき
流るる水をせき止めし
わかれの際の青き月の出
×
雨落し來らんとして
沖につばなの花咲き
海月は渚にきて青く光れり
砂丘に登りて遠きを望む
いま我が身の上に
好しと思ふことのありけり
ありやにきょく
萩原 朔太郎
×
えこそ忘れめや
そのくちづけのあとやさき
流るる水をせき止めし
わかれの際の青き月の出
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雨落し來らんとして
沖につばなの花咲き
海月は渚にきて青く光れり
砂丘に登りて遠きを望む
いま我が身の上に
好しと思ふことのありけり
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「ありや二曲」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053560_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079