色白の姉に具されて。今日もまた昔談や。
あれいま。逍遙うんじて歸る山路。
遠音に渡るかほととぎすの。
つみとりてそぞろ心や
くちづけさはに
願ふは君が髮ぐさ飾るやさし七草。
あかつきや破れし鐘樓に。肩ねびし人と登りぬ
見よ君。指ざす方に日は出らめ。
ああかの野路こそいと戀ひしや。
行きずりの小草の中に。床し小扇
誰がすさみぞや
これ優しぐさ『秋の恨み』と。
ぜっくよんしょう
萩原 朔太郎
色白の姉に具されて。今日もまた昔談や。
あれいま。逍遙うんじて歸る山路。
遠音に渡るかほととぎすの。
つみとりてそぞろ心や
くちづけさはに
願ふは君が髮ぐさ飾るやさし七草。
あかつきや破れし鐘樓に。肩ねびし人と登りぬ
見よ君。指ざす方に日は出らめ。
ああかの野路こそいと戀ひしや。
行きずりの小草の中に。床し小扇
誰がすさみぞや
これ優しぐさ『秋の恨み』と。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c萩原 朔太郎「絶句四章」(旧字旧仮名)、底本『萩原朔太郎全集 第三卷』筑摩書房、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053548_000067, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079