Soranoha

小祠

しょうし

宮沢 賢治

赤き鳥居はあせたれど

杉のうれ行く冬の雲

野は殿堂の続きかな

よくすかれたる日本紙は

一年風に完けきと

雪の反射に知りぬべし

かしこは一の篩にて

ひとまづそこに香を浄み

入り来るなりと云ひ伝ふ

雪の堆のなかにして

りゝと軋れる井戸車

野は楽の音に充つるかな

底本 / Source edition

底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
青空文庫作成ファイル:
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リリース / Release
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c
TEI
/works/053423_000081/tei
プレーンテキスト / Plain text
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書誌 / Bibliography
/works/053423_000081/

宮沢 賢治「小祠」(新字旧仮名)、底本『新修宮沢賢治全集 第六巻』筑摩書房、1980年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053423_000081, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079

引用のしかた / How to cite