赤き鳥居はあせたれど
杉のうれ行く冬の雲
野は殿堂の続きかな
よくすかれたる日本紙は
一年風に完けきと
雪の反射に知りぬべし
かしこは一の篩にて
ひとまづそこに香を浄み
入り来るなりと云ひ伝ふ
雪の堆のなかにして
りゝと軋れる井戸車
野は楽の音に充つるかな
しょうし
宮沢 賢治
赤き鳥居はあせたれど
杉のうれ行く冬の雲
野は殿堂の続きかな
よくすかれたる日本紙は
一年風に完けきと
雪の反射に知りぬべし
かしこは一の篩にて
ひとまづそこに香を浄み
入り来るなりと云ひ伝ふ
雪の堆のなかにして
りゝと軋れる井戸車
野は楽の音に充つるかな
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c宮沢 賢治「小祠」(新字旧仮名)、底本『新修宮沢賢治全集 第六巻』筑摩書房、1980年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053423_000081, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079