館は台地のはななれば

鳥は岬の火とも見つ

香魚釣る人は藪と瀬を

低くすかしてわきまへぬ

鳥をまがへる赤き蛾は

鱗粉きらとうちながし

緑の蝦を僭しつゝ

浮塵子あかりをめぐりけり