ゆがみつゝ月は出で
うすぐもは淡くにほへり
汽車のおとはかなく
恋ごゝろ風のふくらし
ペンのさやうしなはれ
山の稜白くひかれり
汽車の音はるけく
なみだゆゑ松いとくろし
かれ草はさやぎて
わが手帳たゞほのかなり
〔ゆがみつつつきはいで〕
宮沢 賢治
ゆがみつゝ月は出で
うすぐもは淡くにほへり
汽車のおとはかなく
恋ごゝろ風のふくらし
ペンのさやうしなはれ
山の稜白くひかれり
汽車の音はるけく
なみだゆゑ松いとくろし
かれ草はさやぎて
わが手帳たゞほのかなり
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c宮沢 賢治「〔ゆがみつゝ月は出で〕」(新字旧仮名)、底本『新修宮沢賢治全集 第六巻』筑摩書房、1980年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 053371_000081, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079