あちこちと出歩いて居りましたため御返事申おくれました。御手紙の御趣き承知いたしました。小生また〱転居と申すべきか、当分の間左記へ滞在いたします。三四日前からであります。一昨日三笠を見物し、日露戦争が恰度小生の七八歳の頃でさかんにこの軍艦の画を描いた昔を思出しました。
横須賀市山王町六八、浅尾方 牧野信一
はがきつうしん
牧野 信一
あちこちと出歩いて居りましたため御返事申おくれました。御手紙の御趣き承知いたしました。小生また〱転居と申すべきか、当分の間左記へ滞在いたします。三四日前からであります。一昨日三笠を見物し、日露戦争が恰度小生の七八歳の頃でさかんにこの軍艦の画を描いた昔を思出しました。
横須賀市山王町六八、浅尾方 牧野信一
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c牧野 信一「はがき通信」(新字旧仮名)、底本『牧野信一全集第五巻』筑摩書房、2002年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 052833_000183, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079