文壇落書帳
六月二十八日
牧野信一
ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。いつも夏になると健康なのだが、この頃は余程体の調子が好いやうだ。四五日前体量をはかつたら十二貫二百半あつた。これは新レコードだ。十二貫を越えた験しはないのだ。夏の陽のギラギラしてゐるのは僕は嫌ひではない。――これから何処へ行つて見ようかしらと思つてゐる。
ぶんだんらくがきちょう
牧野 信一
文壇落書帳
六月二十八日
牧野信一
ゆうべ三四人の若い友達連と酔つ払つて踊つたり、早稲田の歌をうたつたりして、ブツ倒れたのは何でも三時頃だつたさうだが、そして七時頃起きてしまつたのだが、メマヒもしなければ頭も痛くない。いつも夏になると健康なのだが、この頃は余程体の調子が好いやうだ。四五日前体量をはかつたら十二貫二百半あつた。これは新レコードだ。十二貫を越えた験しはないのだ。夏の陽のギラギラしてゐるのは僕は嫌ひではない。――これから何処へ行つて見ようかしらと思つてゐる。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c牧野 信一「文壇落書帳──六月二十八日」(新字旧仮名)、底本『牧野信一全集第三巻』筑摩書房、2002年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 052773_000183, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079