五日
療養所にゐる病友に手紙を書く。この間知人に貰つた新しいいくつかの印譜のうち「双魚」を私は手紙の封に使ひ出した。こんなことに今迄一切無関心だつたが、意を用ひると仲々趣味のあるものだなどと思ふ。だが私には用もなささうだから、外国の友達へ贈ることにしようなどと思ふ。
わたしのいちにち
牧野 信一
五日
療養所にゐる病友に手紙を書く。この間知人に貰つた新しいいくつかの印譜のうち「双魚」を私は手紙の封に使ひ出した。こんなことに今迄一切無関心だつたが、意を用ひると仲々趣味のあるものだなどと思ふ。だが私には用もなささうだから、外国の友達へ贈ることにしようなどと思ふ。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c牧野 信一「私の一日」(新字旧仮名)、底本『牧野信一全集第三巻』筑摩書房、2002年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 052767_000183, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079