十二年文壇に対する要求
結局は「自分の道」
牧野信一
努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。多少ながら浮んで来るものは、自分に対する自分の要求とでも云ふ風なかたちで淡く残るのみである。それをずつとおしひろめて考へたら或はこの問題に幾分触れるかも知れないといふ気もするが、やはりそれも狭い自分だけの道にのみ入つてしまふのである。
じゅうにねんぶんだんにたいするようきゅう
牧野 信一
十二年文壇に対する要求
結局は「自分の道」
牧野信一
努めて考へても、問題に添ふべき纏つた考へは、どんなかたちに於ても浮んで来ない。多少ながら浮んで来るものは、自分に対する自分の要求とでも云ふ風なかたちで淡く残るのみである。それをずつとおしひろめて考へたら或はこの問題に幾分触れるかも知れないといふ気もするが、やはりそれも狭い自分だけの道にのみ入つてしまふのである。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c牧野 信一「十二年文壇に対する要求──結局は「自分の道」」(新字旧仮名)、底本『牧野信一全集第一巻』筑摩書房、2002年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 052732_000183, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079