おーい見えたと
マストから、梟みたいに
よんでゐる。
そーら島だと
ケビンから 羽蟻みたいに
かけてでる。
ほーう小さいと
円窓に望遠鏡が
つきでゝる。
ボーウ、ボーウと
サイレンが 出船みたいに
なつてゐる。
帽子や旗を
ふつてゐる。
おーい敬礼して行けと
マストやデツキで
失敬した。
しま
新美 南吉
おーい見えたと
マストから、梟みたいに
よんでゐる。
そーら島だと
ケビンから 羽蟻みたいに
かけてでる。
ほーう小さいと
円窓に望遠鏡が
つきでゝる。
ボーウ、ボーウと
サイレンが 出船みたいに
なつてゐる。
帽子や旗を
ふつてゐる。
おーい敬礼して行けと
マストやデツキで
失敬した。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c新美 南吉「島」(新字旧仮名)、底本『日本児童文学大系 第二八巻』ほるぷ出版、1978年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 052231_000121, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079