陽の光りが、庭先の鉢のところまでとゞくようになりました。なみ〱といれた水の面へ、かあいらしい金めだかが、四つ頭をならべて、せわしそうに<ruby><rb>鰭</rb><rt>ひれ</rt></ruby>をうごかしながら、光りを吸おうとしています。もっと大きいのも沢山いたが、冬を越す間にこれだけとなりました。

いま、芽ぐんでいる睡蓮が、やがて鉢いっぱいに葉をのばして、黄色な花を咲くころ、その間を泳ぎまわり、卵をつけることだろうと思うと、何となく、この色の鮮かなめだかの将来を、輝やかしく思うのでした。