Soranoha

手紙

てがみ

坂本 竜馬

此は(な)しハまづ〱人にゆ(言)ハれんぞよ。すこしわけがある。

長刀順付ハ千葉先生より越前老公へあがり候人江(へ)、御申付ニて書たるなり。此人ハおさなというなり。本ハ乙女といゝしなり。今年廿六歳ニなり候。馬によくのり劔も余程手づよく、長刀(なぎなた)も出来、力チカラハなみ〱の男子よりつよく、先たとへバうちにむかしをり候ぎんという女の、力料斗(ばかり)も御座候べし。かほかたち平井(加尾)より少しよし。

十三弦じうさんげんのことよくひき、十四歳の時皆傳カイデンいたし申候よし。そしてゑもかき申候。

心ばへ大丈夫ニて男子などをよばず。夫ニいたりてしづかなる人なり。ものかずいはず、まあ〱今の平井〱。

○先日の御文難レ有拝見。杉山へ御願の事も拝見いたし候。

其返しハ後より〱。

十四日

乙様龍

底本 / Source edition

底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日第1刷発行
2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本手紙の写真のキャプションに、(札幌市 某家蔵)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
※直筆の手紙の折り返しに合わせた改行は、省いて入力しました。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年7月24日作成
2011年6月17日修正
青空文庫作成ファイル:
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リリース / Release
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TEI
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プレーンテキスト / Plain text
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書誌 / Bibliography
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坂本 竜馬「手紙──012 文久三年八月十四日か 坂本乙女あて」(新字旧仮名)、底本『龍馬の手紙、宮地佐一郎』講談社学術文庫、講談社、2003年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 051398_000908, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079

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