(表面) 此状もつて行者ニ、せんの大廻の荷のやり所がしれん言ハれんぞよ。 此勇(男)のに物ぢやあきに、状が龍馬から来たけんどまちがつたと御いゝ可被下候。 先便差出し申候しよふ婦(菖蒲)は皆々あり付申候よし、夫々に物も付(着)申候よし、其荷は赤岡村元作と申候ものゝにて候。此状もちて行くものニて御座候。めしをたいてもらい候者ニて候。誠ニよき者故よろしく御取成可被成下候。大いそぎにて候故、御すいりよふ(推量)〱。 此節は○がなく候故いけなく相成申候。私しかへりは今月の末より来初めにて候得共、御国へかへり候はひまどり可申と奉存候。又、明日は千葉へ、常州より無念流の試合斗り (裏面) 申候。今夜竹刀小手(籠手)のつくらん故、いそがしく御状くは敷事かけ不申候。 かしこ〱〱坂本龍