秋の日は、干物の匂ひがするよ
外苑の鋪道しろじろ、うちつづき、
千駄ヶ谷 森の梢のちろちろと
空を透かせて、われわれを
視守る 如し。
秋の日は、干物の匂ひがするよ
干物の、匂ひを嗅いで、うとうとと
秋蝉の鳴く声聞いて、われ睡る
人の世の、もの事すべて患らはし
匂を嗅いで睡ります、ひとびとよ、
秋の日は、干物の匂ひがするよ
ひもの
中原 中也
秋の日は、干物の匂ひがするよ
外苑の鋪道しろじろ、うちつづき、
千駄ヶ谷 森の梢のちろちろと
空を透かせて、われわれを
視守る 如し。
秋の日は、干物の匂ひがするよ
干物の、匂ひを嗅いで、うとうとと
秋蝉の鳴く声聞いて、われ睡る
人の世の、もの事すべて患らはし
匂を嗅いで睡ります、ひとびとよ、
秋の日は、干物の匂ひがするよ
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c中原 中也「干物」(新字旧仮名)、底本『中原中也詩集』角川文庫、角川書店、1968年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 051329_000026, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079