こちらの森から
あちらの丘へ
にじが橋をかけた。
だれが、その橋
渡る。
からすが三羽に
乞食が一人。
乞食はつえついて上がったが
からすは、あわてておっこちた。
落ちたからすはどこへいった。
夕焼けの空へ。
上がった乞食はどこへいった。
お星さまの世界へ。
にじが消えた。
にじが消えた。
下の町には火が点いた。
にじのうた
小川 未明
こちらの森から
あちらの丘へ
にじが橋をかけた。
だれが、その橋
渡る。
からすが三羽に
乞食が一人。
乞食はつえついて上がったが
からすは、あわてておっこちた。
落ちたからすはどこへいった。
夕焼けの空へ。
上がった乞食はどこへいった。
お星さまの世界へ。
にじが消えた。
にじが消えた。
下の町には火が点いた。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c小川 未明「にじの歌」(新字新仮名)、底本『定本小川未明童話全集 3』講談社、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 051121_001475, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079