海は昼眠る、夜も眠る、
ごうごう、いびきをかいて眠る。
昔、昔、おお昔
海がはじめて、口開けて、
笑ったときに、太陽は、
目をまわして驚いた。
かわいい花や、人たちを、
海がのんでしまおうと、
やさしく光る太陽は、
魔術で、海を眠らした。
海は昼眠る、夜も眠る。
ごうごう、いびきをかいて眠る。
うみとたいよう
小川 未明
海は昼眠る、夜も眠る、
ごうごう、いびきをかいて眠る。
昔、昔、おお昔
海がはじめて、口開けて、
笑ったときに、太陽は、
目をまわして驚いた。
かわいい花や、人たちを、
海がのんでしまおうと、
やさしく光る太陽は、
魔術で、海を眠らした。
海は昼眠る、夜も眠る。
ごうごう、いびきをかいて眠る。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c小川 未明「海と太陽」(新字新仮名)、底本『定本小川未明童話全集 3』講談社、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 051116_001475, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079