(一)
あかい雲、あかい雲、
西の空の紅い雲。
おらが乳母のおまんは、
まだ年若いに、
嫁入りの晩に、
海の中に落ちて、
あかい雲となった。
(二)
おまん、おまん、
まだ年若いに、
あかい紅つけて、
あかい帯しめて、
からこん、からこん、
げたはいて、
西のお里へ嫁にいった。
あかい雲、あかい雲、
西の空の紅い雲。
あかいくも
小川 未明
あかい雲、あかい雲、
西の空の紅い雲。
おらが乳母のおまんは、
まだ年若いに、
嫁入りの晩に、
海の中に落ちて、
あかい雲となった。
おまん、おまん、
まだ年若いに、
あかい紅つけて、
あかい帯しめて、
からこん、からこん、
げたはいて、
西のお里へ嫁にいった。
あかい雲、あかい雲、
西の空の紅い雲。
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c小川 未明「あかい雲」(新字新仮名)、底本『定本小川未明童話全集 3』講談社、1977年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 051106_001475, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079