○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。その夜の夢にある岡の上に枝垂桜が一面に咲いていてその枝が動くと赤い花びらが粉雪のように細かくなって降って来る。その下で美人と袖ふれ合うた夢を見た。病人の柄にもない艶な夢を見たものだ。
〔『ホトトギス』第二巻第四号 明治32・1・10〕
ゆめ
正岡 子規
○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。その夜の夢にある岡の上に枝垂桜が一面に咲いていてその枝が動くと赤い花びらが粉雪のように細かくなって降って来る。その下で美人と袖ふれ合うた夢を見た。病人の柄にもない艶な夢を見たものだ。
〔『ホトトギス』第二巻第四号 明治32・1・10〕
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c正岡 子規「夢」(新字新仮名)、底本『飯待つ間』岩波文庫、岩波書店、1985年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 050398_000305, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079