Soranoha

角田喜久雄「肉」

つのだきくお「にく」

平林 初之輔

角田喜久雄の「肉」は高山で霧にとじこめられて飢餓のため、人間しかも友人の肉を食う話。しかも食ったあとですぐ霧がはれて近くに猟師小屋が見つかるという運命の悪戯なのだ。ただそれだけだけれども、それだけで立派なコントだ。はじめの方の描写はもっと感覚的にいかぬものか。読者に飢餓の実感が伝わってこないのは描写の概念的のためだ。

(『東京朝日新聞』一九二九年一〇月四日)

底本 / Source edition

底本:「平林初之輔探偵小説選2[#「2」はローマ数字、1-13-22]〔論創ミステリ叢書2〕」論創社
2003(平成15)年11月10日初版第1刷発行
初出:「東京朝日新聞」
1929(昭和4)年10月4日
入力:川山隆
校正:門田裕志
2010年12月8日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

この表示について / About this rendering

記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.

リリース / Release
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c
TEI
/works/048114_000221/tei
プレーンテキスト / Plain text
/works/048114_000221/plaintext
書誌 / Bibliography
/works/048114_000221/

平林 初之輔「角田喜久雄「肉」」(新字新仮名)、底本『平林初之輔探偵小説選Ⅱ〔論創ミステリ叢書2〕』論創社、2003年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 048114_000221, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079

引用のしかた / How to cite