さらにふたたび ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 さらにふたたび、よしや私達が愛の風景ばかりでなく、 いくつも傷ましい名前をもつた小さな墓地をも、 他の人達の死んでいつた恐ろしい沈默の深淵をも 知つてゐようと、さらにふたたび、私達は二人して 古い樹の下に出ていつて、さらにふたたび、身を横たへよう 花々のあひだに、空にむかつて。