Soranoha

マイクロフォン

マイクロフォン

国枝 史郎

△小酒井不木氏の作では新青年の「恋愛曲線」大衆文芸の「人工心臓」を挙げる。いずれも凄愴酷烈である。そうして社会性を持っている。△江戸川乱歩氏の作では苦楽の「闇に蠢うごめく」を挙げる。例に由よって瑰麗の文章である。そうして次号を待たせるだけの強い魅力を持っている。△平林初之輔氏の評論には僕はいつも感心し、そうして敬意を払っている。新青年の「予審調書」も、処女作などとは思われない程、調った見事の作である。△横溝正史氏の「広告人形」甲賀三郎氏の「ニッケルの文鎮」本田緒生氏の「街角の文字」(いずれも新青年所載)等は、玄人くろうとの手に成った尋常の作。

底本 / Source edition

底本:「国枝史郎探偵小説全集 全一巻」作品社
2005(平成17)年9月15日第1刷発行
底本の親本:「新青年」
1926(大正15)年3月
初出:「新青年」
1926(大正15)年3月
入力:門田裕志
校正:Juki
2014年4月10日作成
青空文庫作成ファイル:
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リリース / Release
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TEI
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プレーンテキスト / Plain text
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書誌 / Bibliography
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国枝 史郎「マイクロフォン──「新青年」一九二六年三月」(新字新仮名)、底本『国枝史郎探偵小説全集 全一巻』作品社、2005年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 047275_000255, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079

引用のしかた / How to cite