ある国で第一番の上手というお医者さんが、ある町に招かれて来ました。お医者さんは町に着くと直ぐ、

「ここの人はどうして一日を過ごしていますか」

と尋ねました。

町の人はこう答えました。

「別に変った生活もしませんが、私達は日の出前に起床し、日が暮れて床に就き、明るいうちはせっせと働いて日を送っています。又<ruby><rb>餓</rb><rt>ひも</rt></ruby>じい時はお腹を一パイにするだけ御飯を食べます」

と答えました。

お医者さんは、

「それでは私はここにおっても仕事がありません。そんな<ruby><rb>生活</rb><rt>くらし</rt></ruby>をする人達はいつも<ruby><rb>健全</rb><rt>たっしゃ</rt></ruby>で医者の厄介になる事がありませんから」

と言ってさっさとここを立ち去りました。