小さい卵のなかにゐる
かあいゝ坊やよでゝおいで、
みんなはおまえを待つてゐる。
お空は青くはれてゐる、
坊やのお歌を待つてゐる。
梢の空気は澄んでゐる。
小麦は軒端にこぼれてる。
お花畑は呼んでゐる、
遊びにおいでと呼んでゐる。
光はいつぱいみちてゐる。
神様までが待つてゐる。
坊やよ坊やでゝおいで、
黄色い嘴からでゝおいで、
母さん「ばあつ」とでゝおいで。
すずめのうた
新美 南吉
小さい卵のなかにゐる
かあいゝ坊やよでゝおいで、
みんなはおまえを待つてゐる。
お空は青くはれてゐる、
坊やのお歌を待つてゐる。
梢の空気は澄んでゐる。
小麦は軒端にこぼれてる。
お花畑は呼んでゐる、
遊びにおいでと呼んでゐる。
光はいつぱいみちてゐる。
神様までが待つてゐる。
坊やよ坊やでゝおいで、
黄色い嘴からでゝおいで、
母さん「ばあつ」とでゝおいで。
記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c新美 南吉「雀の歌」(新字旧仮名)、底本『日本児童文学大系 第二八巻』ほるぷ出版、1978年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 045110_000121, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079