特に夏期の書斎としての注文も思い当りません。余り明るくなく近くに樹木が欲しく、静かで空気の流通がよい処が書斎として四時の望みです。私は期節のうつりかわりを自分の書斎に導かない方を寧ろこのみます。四辺の自然が異った眺めを与えてくれる外には。
〔一九二四年七月〕
しじのへんかとかかわりのないしょさい
宮本 百合子
特に夏期の書斎としての注文も思い当りません。余り明るくなく近くに樹木が欲しく、静かで空気の流通がよい処が書斎として四時の望みです。私は期節のうつりかわりを自分の書斎に導かない方を寧ろこのみます。四辺の自然が異った眺めを与えてくれる外には。
〔一九二四年七月〕
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c宮本 百合子「四時の変化と関りのない書斎」(新字新仮名)、底本『宮本百合子全集 第三十巻』新日本出版社、1986年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 015960_000311, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079