Soranoha

序(『昼夜随筆』)

じょ(『ちゅうやずいひつ』)

宮本 百合子

この集にまとめられている感想評論は、大体一九三四年の秋から一九三五年の春ごろまでに書かれたもの、及び一年ばかりとんで、一九三六年の初夏から今日に至るまでの間に書かれたものである。

文章としてここに収めるべき何ものをも持つことが出来なかった一ヵ年程の期間の生活の経験は、おのずから、その後にかかれたものの内容の裡に蓄積されていると思う。

私は、小説を書いてゆく地力の骨組みを強くする意味からも、適当な機会に評論風な仕事に於いて自分をもっと鍛煉してゆきたいと希望している。はじめは随筆も入る予定であったので、昼夜随筆という題を思いついたのだが、急に頁の都合で随筆の部分が入らないことになった。題ばかりに随筆がついていて可笑しいことになったが、別にこれぞという妙案もなくそのままにした。

一九三七年三月十九日

〔一九三七年四月〕

底本 / Source edition

底本:「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社
1981(昭和56)年5月30日初版発行
1986(昭和61)年3月20日第2版第1刷発行
底本の親本:「宮本百合子全集 第十五巻」河出書房
1953(昭和28)年1月発行
初出:「昼夜随筆」白揚社
1937(昭和12)年4月発行
入力:柴田卓治
校正:磐余彦
2004年2月15日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。

この表示について / About this rendering

記録は下にリンクした署名済みの TEI ファイルです。このページはそれを読むための一つの形です。読みが複数ある箇所は一つだけを本文に示し、もう一方は語の title に残しています。 / The record is the signed TEI file linked below. This page is one way of reading it. Where the text has more than one reading, the page shows one of them and keeps the other on the word itself, in its title text.

リリース / Release
913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c
TEI
/works/004114_000311/tei
プレーンテキスト / Plain text
/works/004114_000311/plaintext
書誌 / Bibliography
/works/004114_000311/

宮本 百合子「序(『昼夜随筆』)」(新字新仮名)、底本『宮本百合子全集 第十八巻』新日本出版社、1981年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 004114_000311, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079

引用のしかた / How to cite