この小説は、大正十三年の九月から十五年の九月までの間に、一部分ずつ改造に掲載されたものだ。
書き始めてから、終るまでの間に足掛三年経って居る。其故、擱筆当時に見てさえも、最初の部分は、旧作の感があった。其後、全体を一纏めにする為にひどく時間をかけたし、印刷にかかってからも手間どり、今は事実上旧作になった。然し、この作品は自分の生活と密接な関係のあったものだし、作の上に年輪のように発育の痕跡が現れて居る点、自分は愛を感じて居る。
昭和二年十一月二十三日
〔一九二八年三月〕
じょ(『のぶこ』)
宮本 百合子
この小説は、大正十三年の九月から十五年の九月までの間に、一部分ずつ改造に掲載されたものだ。
書き始めてから、終るまでの間に足掛三年経って居る。其故、擱筆当時に見てさえも、最初の部分は、旧作の感があった。其後、全体を一纏めにする為にひどく時間をかけたし、印刷にかかってからも手間どり、今は事実上旧作になった。然し、この作品は自分の生活と密接な関係のあったものだし、作の上に年輪のように発育の痕跡が現れて居る点、自分は愛を感じて居る。
昭和二年十一月二十三日
〔一九二八年三月〕
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c宮本 百合子「序(『伸子』)」(新字新仮名)、底本『宮本百合子全集 第十八巻』新日本出版社、1981年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 004111_000311, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079