せちになげける秋の木立に、

青める月の、病めるいぶき。

風のまに〱に、浮びては消ゆる。

哀れ『世』□さま、夢かまぼろし、

水のおもての<ruby><rb>泡沫</rb><rt>あわ</rt></ruby>と知れど、

『<ruby><rb>生</rb><rt>せい</rt></ruby>』はなほも光をすひぬ。

根もとに重なる、<ruby><rb>空</rb><rt>むな</rt></ruby>し朽葉！

<ruby><rb>艶</rb><rt>ゑん</rt></ruby>なる夏　夢を埋め、

――地下にこゞゑし<ruby><rb>都</rb><rt>みやこ</rt></ruby>会もあるや！