かつて、きゝし折りなき楽の音!
今宵、心にしのび入る。
絃はわななき震ひ、
果ては――蒼き涙にむせぶ。
眼に見ゑず、心にとまるメロディよ!
知らず、深き迷ひにいらしむ。
吾れはなつかしき女の声とや聞き、
底なき闇の中、メロディの消ゆる処へ
しづまむ。
あやしきがくのね
漢那 浪笛
かつて、きゝし折りなき楽の音!
今宵、心にしのび入る。
絃はわななき震ひ、
果ては――蒼き涙にむせぶ。
眼に見ゑず、心にとまるメロディよ!
知らず、深き迷ひにいらしむ。
吾れはなつかしき女の声とや聞き、
底なき闇の中、メロディの消ゆる処へ
しづまむ。
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913b24012e1626b47bebf5a14fd31773728229efdb088f1ceb934717c1ac800c漢那 浪笛「あやしき楽の音」(新字旧仮名)、底本『沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ』国書刊行会、1991年。Soranoha Aozora Bunko TEI Corpus, 002040_001666, release 913b24012e16. https://doi.org/10.5281/zenodo.22718079