漢の時、<ruby><rb>東華郡</rb><rt>とうかぐん</rt></ruby>の<ruby><rb>陳司空</rb><rt>ちんしくう</rt></ruby>が死んで葬っておくと、一年ばかりして不意に家へ帰ってきた。そして、家内の者に地獄の話をして聞かしたり、酒を飲んだり、肉を<ruby><rb>喫</rb><rt>く</rt></ruby>ったりして平生とすこしも変らなかった。ただ従来の陳司空と違っているところは、女をまどわすことであった。そのうえ、彼はよくあっちこっちと出歩いた。ある時外から帰ってきて、酒を飲んで寝た時に、家内の者が傍へ往って見ると、人間でなくて村の酒屋の老犬であった。