◉ 気味わるき、 十二月の、ひねもす。 そとには、おやみなくそゝぐ雨、 軒端にみだらなる、なげかひ……… 苦るしまぎれに煙草をすふ。 音なき浪――けむりのなかに、 うす暗き人生は、哀れ寂しく! かゝみて――渦まく。 時々未練、眼をかする、 覚束なき恋のたはむれ! 力なく趁ふては、きゆる、 あはれ十二月の室内のひねもす。      ◉ 陰鬱な空気 と□す、 あおこけむす、きみ悪き墓場! 何者か深い〱底より、 吐息をもらす。 葬式の白き花 しとしとと雨□濡れて伏す。 すてやりの孤独のいのちは、 黒蝶のごとく、その□を朦ろなるさ迷ひ      ◉ 棕梠の葉のうすあかり、 郊外の空に、雲のひときれ、 十二時の鐘は、静かにうたふ。 あかき襦袢着かへし、少女の肌の如く 顔に触るゝ空気のかなしさ……… ラリアはあへかに笑ふ―― 色みな恋 音楽!