十二時間の勤めを終えて
わざわざ郊外からやって来たのだ。
山を下り川を越え
はるばる足尾からやって来たのだ。
それを此儘追返すとは
ものの解らぬにも程がある。
「諸君！
開けずんばこんな門
たたき壊して這入ろうじゃないか」
言葉半ばに魔の手は延びて
猛り狂いつ捕われて
暗き方へと引かれ行く。
「……森も林も武装せよ、
　石よ何故飛ばざるか……」
革命の歌うすれ行く。
（発表誌不詳　『どん底で歌う』を底本）