ゆがみつゝ月は出で
うすぐもは淡くにほへり
汽車のおとはかなく
恋ごゝろ風のふくらし
ペンのさやうしなはれ
山の稜白くひかれり
汽車の音はるけく
なみだゆゑ松いとくろし
かれ草はさやぎて
わが手帳たゞほのかなり