麥はさ青に延び行けり
遠き畑の田作りの
白き襦袢にえんえんと
眞晝の光ふりそそぐ
九月はじめの旅立ちに
汽車の窓より眺むれば
麥の青きに驚きて
疲れし心が泣き出せり