黄菊はすでに散つてしまつた
漕手よ
船路を遠くかへつてくる時
さびしい海鳥はますとに飛びかひ
日は憂鬱の浪にただよふ。
漕手よ
はや君の家の窓に燈火はつけられ
妹はひとり庭にたたずむ
漕手よ、祈祷せよ。